2020年05月24日

Sさんの思い出 その1

何年前だったでしょうか。もう10年以上前、沖縄のあるホスピスで、ライア のボランティア演奏をしていた頃に知り合ったSさんの事を思い出したので、今日は、Sさんとの思い出を書いてみようと思います。



当時、私は月に1回そのホスピスに、ボランティアでライア演奏に行っていました。

みんなが集まれる小さなホールに車椅子やベッドごと参加し、ご家族と一緒に演奏を楽しむことができたのです。ホスピスの患者さんだけでなく、ご希望の方は誰でも参加出来るような開かれたミニコンサート。


私はみなさんのリクエストにお応えして、ライアで歌の伴奏のプログラムを提供していたので、賛美歌から青い山脈のような昭和歌謡、故郷などの童謡と、さまざまなジャンルの歌をたくさん楽しみました。


ベッドごと参加した患者さんには特に素敵なプログラムがあったんですよ!

病院スタッフ、家族、他の参加者がみんなあつまり、ベッドの上に藍で染めたシルクの波布を広げクーゲル(オルゴールボール)や鈴をころがして、周りでは小さなペンタトニックの竪琴や鉄琴(グロッケン)を優しく奏で、マラカスやシェーカーをならしながら、「海」や「七夕様」をみんなで合唱したり。それは心に残るひとときでした。


(波布は静岡のおもちゃ屋さんmiyoshi-yaさんのものです。

http://shop.miyoshi-ya.net/?pid=24096887



数ヶ月経った頃、私のもとに、一件の問い合わせの電話があったのです。


お電話は、30代くらいの女性の方で、

「私の母がたまたま参加したホスピスのコンサートで、小さな竪琴の音色を聞いて、あの楽器やってみたい!あれなら、自分でも出来そうだから、探して欲しい!と言っているのですが、うちの母でもできますか?ちなみに母は今別の病院の施設で暮していて、脳梗塞の後遺症で、半身麻痺の上、糖尿病のため、動く手の指も少し変形があります。出張で教えていただきたいのですが、可能でしょうか?」と。



そんな状態の方が、ライアのレッスン?そんなことができるのだろうか?

でも、奏でてみたいというお気持ちがあるなら!

私はすぐに引き受けて、「ことのは」を連れて、早速病院での個人出張レッスンがスタートしました。



(その2へ続く)


IMG_0496.JPG
【ちいさな竪琴の最新記事】
posted by コロ at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ちいさな竪琴
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187523368
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック